相手の立場になれる動物看護師に…
引越し荷物を出すのは9月の下旬。
でも、今からちょっとずつ始めないと、絶対に後で大変なことになる。
だから、少しずつ荷物を整理していると、去年沖縄を離れる時に、職場の人たちが寄せ書きをくれたのが出て来た。
たった一年なのに、とても懐かしく感じた。
正直、獣医療の現場に一年以上いないのは不安でしかない。
でも、職場に復帰したら心に決めていることがある。
それは、動物や飼い主さん、一緒に働いてるスタッフたち、一人一人の立場になって物事を考えられる動物看護師。
当たり前のことだけど、意外とできていなかったんじゃないかと思う。
今日、沖縄の友達から、彼女が飼っていた猫ちゃんが腎不全で亡くなったと連絡があった。
様子がおかしいと感じて病院に連れて行き、入院してたった数日で亡くなった。
彼女は色々納得ができないことがあると話していた。
何よりも、看取ってあげれなかったことが辛いと言っていた。家族の誰も看取ってあげれず、病院で逝ってしまったことが心残りだと…。
この仕事をしていると、仕事をしている側は当たり前のように思えることも、飼い主さんにとっては当たり前のことでなければ、わからないことだらけの世界だ。
時々、ものすごく神経質で細かい飼い主さんもいる。でも、それって当たり前のことなんだと思う。
大事な家族だから。わからないから不安になるわけだし。
中には遠慮して聞きたいことがあっても、何も言わない飼い主さんもいる。忙しそうだな…とか、聞いていいのかな?とか、面倒臭い飼い主だと思われるんじゃないかとか。
でも、そんな飼い主さんにこそ、こちら側から声をかけるべきなんだ。
聞かれなかったから、答えなかった。ではなくて、相手の立場になって考えてあげることが大事だし、そうやってコミュニケーションをとることで、信頼関係も生まれる。
それは、一緒に仕事をしてる仲間に対しても同じことだ。
以前働いてる時は、出勤してタイムカードを切るたびに、目配り・気配り・心配り、と心の中でつぶやいていたが、これからはそこに、謙虚でいることも追加しようと思う。
一緒に働く仲間と、飼い主さんと動物たちがどんな時でも、最後は良かったと笑顔でいれるように。