幸せな音と変態
写真の仔猫は今入院中の子。
まだ目も開いていない。
数時間おきにミルクをあげ、刺激排泄をする。
お腹が空いた!と、人の指をチューチュー吸う。
その割に、哺乳瓶の乳首を口元に持って行っても、上手にくわえれない。笑
なんとも可愛い。
少し手伝って口に入れてあげると、凄い勢いで吸いつく。あっという間に飲みきる。
凄い生命力。いつまででも見ていられる。
そして、ちょんちょんと、ティッシュなどで刺激を与えながら排泄を促す。
そして、部屋へ戻す前に、そっと耳元に仔猫の顔を持ってくる。そうすると、耳元でモゾモゾしながら『みぃ〜』とか『キュッ』とか『ちゅぱちゅぱ』って音が大音量で聴ける。
コレが私にとっての幸せの音。
この時期の子にしか出せない可愛い音。
しかも、いつでも聴けるわけではない。
この月齢の仔猫や仔犬がいない限り聴けない。
だから、この時期の仔達が入院しているときは、毎回こうやってそーっと耳に当てて聴いている。
でもこの前、目をつぶってコノ幸せの音を聴いていたら、いつのまにか後輩が目の前に立っていて、
『ナカムラさん…何やってるんですか?』ってニヤニヤしながら聞いてきた。
コイツまたなんか変なことやってるよ…って顔をしながら。
だから、『ん?何って幸せの音を聴いてるの。幸せの音、聴いてみるか?』って聞いたら、
『ただの変態じゃないですか。笑』って言われた。
変態だろうが何でもいいさ。
変態にしかわからない幸せな音。
コレで今日一日頑張れる。疲れも吹っ飛ぶ。
なら、変態でかまわない。笑