死ぬと言うこと
友人が突然亡くなった。
亡くなるんだから突然なんだけど…。
彼女とは同期で入社して、いい時も悪い時も一緒に戦ってきた仲間だ。
考え方にだいぶ違いがあったから、仕事ではよくぶつかった。お互い役職に就いてからは距離ができた。
彼女が退職してから会ったのは2回ほど。
プライベートで連絡を取ることは無かった。
でも、心のどこかでお互いに気にしていたのかもしれない。
彼女が亡くなった翌日、夢に出てきた。
彼女は結婚式を控えていた。
そのために毎朝5時に起きて、出勤前にウォーキングをしていたらしい。
亡くなった翌日、夢の中で美味しそうにお菓子を食べてる彼女に、「もうすぐ結婚式なのに!」と私が言うと、「死んだら関係ないけどねー!🎶」と笑顔でお菓子を食べていた。
ふと目が覚めて時計を見たらちょうど5時だった。
その瞬間、「あ、会いに来てくれたんだ。わざわざ挨拶式来てくれたんだな…。」って思った。
全然連絡なんか取ってなくて、2年くらい経つのに。
10日後に結婚式を控えて、楽しみに毎朝頑張って歩いてたんだろうと思うと…なんて言っていいかわからない。言葉が見つからない。
彼女が歩いてるところに車が突っ込んで来て、そのまま逝ってしまった。
結婚式の4日後には彼女の誕生日も控えていた。
こんな事ってあっていいのか…
なんで彼女だったのか。なんで今このタイミングだったのか。
考えたところで答えはない。
でも、彼女の命が教えてくれたことはたくさんある。
何より、いい関係を築けなかった私のところに会いに来てくれた事は、本当に嬉しかった。
きっと気にしてくれてたのかもしれない。
人はなぜ生まれて来て、なぜ死んでいくのか。
人それぞれ目的があって生まれて来るはずだ。
彼女はその目的を達成したのだろうか?
人は生きてる間は人生の目的なんてわからないんだと思う。死んで初めて知るのかも。
毎日を大切に。
ゆっくり周りの景色を眺めよう。
会いたい人とは先延ばしにせずに会おう。
相手の言葉や気持ちに耳を傾けよう。
一口一口美味しいご飯に感謝しよう。
好きなことを仕事にできた自分を誇りに思おう。
動物看護師を誇りに思おう。
毎日、大好きな動物たちに囲まれて仕事ができる喜びを味わおう。
次から次へとどんどん出てくる。
先に逝ってしまった人たちに、恥ずかしくない人生を見せよう。
豊かな人生を生きよう。